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【PR】あらうんど四万十の「松田大佑 監督」にインタビューしました!

松田大佑監督インタビュー

10月31日よりTOHOシネマズ 高知そして新居浜で絶賛公開中の映画、あらうんど四万十-カールニカーラン-に密着。

全力で応援させて頂いているZEYOですが、前回の廣井ゆうさんのインタビューに引き続き、この作品の監督をつとめられた松田大佑さんにインタビューすることができました!

 

松田大佑監督にインタビュー!

あらうんど四万十-カールニカーラン- 松田大佑監督へのインタビュー

大山:
まずは、あらうんど四万十を撮影することになったのはどのような経緯からでしょうか。

松田:
始まりは2013年に開催された四万十おきゃく映画祭(第二回より四万十映画祭と名称を変更)という映画祭で僕の作品「キキチガイ」が上映されることになり、そこに女優の佐藤康恵さんと一緒に出ることになって。

その時に昔は西土佐にも8つの映画館があったんだけど過疎化が進んでいて、今はもうなくなってしまった。
地元を盛り上げるためにも四万十で映画を撮ってくれないかって言われたんです。

大山:
それが今回の作品を撮るきっかけになったと。

松田:
はい。その時はまだ、どういう映画を撮るのかっていうのもまだ決まっていませんでした。
ただ、漠然と自転車、ロードバイクを題材にした映画が撮りたいなぁとは考えていました。

大山:
監督ご自身として印象に残っているエピソードや、思い入れのあるシーンはどんなところでしょうか。

 

あらうんど四万十-カールニカーラン- 松田大佑監督へのインタビュー

松田:
印象に残っていることはたくさんあるんですけど、やはり撮影が2週間しかなかったのに台風が2回も続けて来たことで、撮影期間が短くなってしまったことでしょうか。

思い入れのあるシーンは主演の西村雄正さんが演じられている晃が赤鉄橋を走るシーンです。
あのシーンは晃の心境を描く重要な場面だったので、あまりテイクを重ねたくなかったんです。

何回もテイクを重ねると、あの橋自体とても長いので、体力的にも何度も走ると相当キツいものがあるでしょうし、なにより何度も走って疲れている様子を出したくなかったので、一発入魂じゃないですけど、雄正さんもそうですが、ぼくも気持ちを込めて撮った場面でもあります。

大山:
あのシーンは本当に重要な場面ですから、これから観られる方はその気合の入りっぷりにも注目して頂きたいところですね。

松田:
そうですね。晃の心情を描く上でとても重要なシーンになってくるので、目を凝らしてしっかりと観て頂きたいです。

大山:
それでは、監督ご自身のことをお伺いさせて頂きたいんですが、松田監督が映画監督を目指すきっかけはどういうものだったんでしょうか。

皆さんからおかしな話だとよく言われるんですけど、僕は学生時代はずっとサッカーばかりやっていて勉強はほとんどしていませんでした。
でも、両親が教師だったこともあって本を読めと幼いころから言われて、好きな本は結構買ってもらったりはしてたんです。

でも、僕自身はあまり本を読まなくて。それから、大人になって結婚してから、ある日嫁さんが入院することになって。
入院中退屈だろうからと思ってその当時人気だったハリー・ポッターを買って渡したんです。
そしたら嫁さんがハマっちゃって面白い面白いって勧めてくるもんだから僕もそんなに言うんだったらと思って、読んでみたら大ハマリしちゃって。
その後、映画化してワクワクしながら映画館に足を運んだんですけど、僕のイメージしてたハリー・ポッターの世界観とは違っていて。

僕はもっと違うハリー・ポッターを想像していたんですが、同じ作品でも人によってイメージするものが違うというところに惹かれて、どんどん映画を観るようになって、監督になって今に至っています。

大山:
元々映画はお好きだったんですか?

松田:
そうですね。好きでよく観てはいたんですけど、まさか職業にするとかは思ったことがなかったので、自分でもびっくりする部分はあります。

大山:
映画ではどんな作品がお好きですか?

松田:
作品で言うとエレファントとか、ラスト・デイズですね。僕はガス・ヴァン・サントがすごく好きで。
彼が総指揮についてラリー・クラークが監督を務めた作品「キッズ」という映画もすごい作品で大好きですね。
ストリートキッズの一日を描いた作品なんですが、もうドキュメンタリーを撮っているようなリアルさが伝わってくる映画です。

大山:
ラスト・デイズというと、Nirvanaのカート・コバーンの人生をもとにつくられた作品ですね。
では逆に、監督ご自身の作品で思い入れの強い作品は?

 

あらうんど四万十-カールニカーラン- 松田大佑監督へのインタビュー

松田:
やっぱり、あらうんど四万十ですね。
地元の方と一緒になってつくり上げた作品というのが、僕の中で大きい意味を持った作品になったと思います。

大山:
少しだけプライベートなお話をお伺いしたいんですが、休日はどんなことをして過ごされてますか?

職業柄か、映画をよく観てますね。
それこそ、原作の西尾さんとは近所だし近くに映画館もあるんでよくナイトショーを観に行ったりしていますね。
あと、学生時代にもやってたサッカーをしたり。それも原作の西尾さん、主演の西村さんともよくプレイしています(笑

大山:
あらうんど四万十の俳優さんたちは、公私ともに仲が良いんですか?

松田:
そうですね。みんな仲がいいんですが、とくにメインの4人は本当に仲が良いです。
もちろん演出上、仲の良い雰囲気でやって欲しいという要求はこちらからもしたという経緯はあったんですが、軽くそれを飛び越えて各々が人間として付き合ってくれて。
ツーライスの大ちゃんは高知に帰って来ててなかなか機会も少なくなっちゃいましたが、東京にいる時は4人でしょっちゅう飲んでたみたいです(笑

大山:
監督は?

松田:
僕もたまに呼んでくれてました(笑

 

大山:
次で最後の質問になるんですが、この作品をこれから観られる方にどこに注目して観ていただきたいですか?

 

あらうんど四万十-カールニカーラン- 松田大佑監督へのインタビュー

松田:
それはもう、最初から最後までじっくりと観て頂きたいですね。
この作品は「家族」をテーマのひとつとしているんですが、自分と父親、母親、兄弟・・・といった身内だけでなく近所の人も家族として言えるような、昭和のような人情味あふれる家族像を描きたかったんです。

現代の家族観からはなくなりつつありますが、それが僕の理想とする家族像というか家族論。
なので、ご覧になられた方にはどこか懐かしさや温かみを感じて頂けると嬉しいかなと、そう思います。

あとこの作品は台本があがった当初、関係者からは「地元だけで終わってしまう。」とか「全国では通用しない」と言われたんですが、蓋を開けてみれば海外のマーケットに進出することができて、海外での公開も少しずつ決まっています。
それに最近は高知が舞台になった映画作品も増えてきていますが、それらともまた少し視点の違う作品に仕上がっていると思っています。

大山:
この作品を観て感じたんですが、ストーリーは昔ながらの王道な作品なのかもしれませんが、それがかえって新鮮に映りました。
高知が舞台になっているからか、どことなく高知を取り巻く人間関係にも近いものを感じました。

松田:
本当ですか、ありがとうございます。
そうかもしれませんね。
実際、撮影中でも地元の方々には俳優やスタッフに優しい言葉をかけてくださったり、今でもこうやって地元である四万十の方を中心に、高知県の方がここまで応援して盛り上げてくださっていることがとても嬉しいです。

作中で起こるでき事は誰にでもある物語です。そして舞台も四万十市ではありますが、観る方ひとりひとりの心の片隅にある故郷や田舎の風景を思い出しながら観て頂ければと思います。

高知の方だけでなく、きっとどんな方にも親しんで頂けるかと思いますので、まだご覧になられていない方はぜひ観ていただきたいですし、いろんな方が言われてるんですが一度より二度、三度観て頂くことで観る視点が変わって楽しんで頂けるかと思います。
ぜひともご家族、友人と連れ立って映画館へ足を運んでみてください!

 

2015年度第61回県民が選ぶ映画ベストテン邦画部門で見事1位!

2015年度第61回県民が選ぶ映画ベストテン邦画部門で見事一位に輝いたあらうんど四万十-カールニカーラン-■出典:高知新聞 第61回県民が選ぶ映画ベストテンより

先月11月より高知県下の映画館をはじめとし、行われていた民が選ぶ映画ベストテンの集計が終了し、本日12月28日付けの朝刊で発表されました!

注目の結果はなんと、あらうんど四万十-カールニカーラン-が見事に一位を獲得!
高知県民からの支持の厚さがひしひしと伝わってきますね!

 

あらうんど四万十 -カールニカーラン-は翌2016年1月も7日の月曜日までTOHOシネマズ高知での上映も決定し、
1月2日には、13:40の回の上映終了後に、俳優陣と監督による舞台挨拶も予定されているそうです!

さらには全国でも少しずつ順次公開が決まっているようで、活躍がますます期待されます!

 

お台場シネマメディアージュでの上映を懸けて!

1月23日から29日までの東京のお台場シネマメディアージュでの上映を懸けたチャレンジもスタートしています!

関東にお住まいの高知に縁のある皆さん、ぜひともこのドリパス上映チャレンジであらうんど四万十-カールニカーラン-鑑賞されてみませんか?
きっと、何かがカールニカーラン

カールニカーラン:変わるにかわらん。変わるかもしれない、変わるに違いないだろうという意味。

 

ご当地ネタ
この記事を書いた人
ユウジ大山

生まれも育ちも高知県。
けど、東西に広いから意外とまだまだ知らないことがたくさんあります!
高知の新鮮な野菜と果物、かつおのたたき、粉ものが大好物。
そして、挽きたて淹れたてコーヒーも同じくらい好き。

本業はECサイトの運営スタッフ。
ホームページ制作やソーシャルメディアの運営についてのご相談も承っています!
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