この秋、高知県民要注目の映画がTOHOシネマズ高知で上映されます。
その名も「あらうんど四万十 ~カールニカーラン~」。
タイトルのとおり、四万十が舞台の映画なんですが、この作品が9月6日12時よりTOHOシネマズ高知で上映されます!
そこで、今回主演を演じる俳優の西村雄正さんがよさこいに合わせて高知にいらっしゃるという情報をゲットしたので、
「ZEYO」メンバー大慌てでよさこい会場へ行って突撃インタビューをしてきましたのでその様子をどうぞ!
西村雄正さんに突撃インタビュー
「ZEYO」 インタビュアー大山(以下、大山):
西村さん、宜しくお願い致します!サイトでプロフィールを拝見したのですが、ご出身は高知県なんですね。
西村雄正さん(以下、西村):
そうですね。高知の宇佐・・・高知のUSAの出身です。
中校までは宇佐の学校に通っていたんですが、高校は高知市内の高知工業に通っていました。
大山:
(笑)それ、僕もよく言っていました!高知のアメリカって。高校のご卒業後は?
西村:
卒業後は、東京の専門学校に進学しましたね。
大山:
専門学校は演劇関係の学校だったんですか。
西村:
いや、それが全然違う学校でした。
建築やそれにまつわるデザイン、インテリアコーディネーターの技術を学ぶ学校に通っていました。
大山:
まったく異なる業界だったんですね。
それでは役者を目指すきっかけになったというのは何故ですか?
西村:
それがお恥ずかしい話なんですが、就職活動をしたくなかったんです。
そんな中、ふと本屋に立ち寄った時にオーディション雑誌がばんっと目に飛び込んできて、その雑誌に掲載されていたプロダクションのオーディションを試しに受けてみたんですが、なんと受かってしまったんです。
それが自分の就職活動・・・というかこれに決めたって感じでしたね。
大山:
それで今にいたると。
西村:
はい。
大山:
今回のあらうんど四万十はどういう経緯で出演が決まったんですか?
西村:
そうですね。
元々監督の松田大佑さんとは10年来の付き合いがあったんですが、今回高知でこういう映画を撮りたいから出演して欲しいというオファーをいただいたんです。
それから、監督と脚本の西尾と一緒にアピールと下見を兼ねて映画の舞台にもなっている四万十の方にも行って、現在のプロデューサーさんの米津太さんと出会ってから話が現実味を帯び始めていきました。
で、撮影を早く始めようということになったんですが、訳あって期間がズレこんでしまったんです。
でも、それが功を奏したのか、デハラユキノリさんや白田久子さんなど高知に縁のある方を中心に、作品に興味を持ってくれた方々が出たいと仰ってくれてそれがどんどんと増えていきましたね。
大山:
間寛平さんや、島崎和歌子さんも出演されていますね。
西村:
そうです!まさに高知選抜みたいなかたちですね。
大山:
確かに、高知に縁(ゆかり)のある役者さんたちが勢揃いしていますね!
西村:
僕の師匠にあたる山本學さんも「オレも出るよ」と仰ってくれたのも嬉しかったですね。
大山:
なるほど。西村さんに縁のある方も出演されていると。
西村:
そうですね。僕の親族も出演していますし、今回一緒によさこいを踊っている幼馴染のカットサロンSwellの高橋君もヘアメイクとして作品に参加してくれています。
大山:
高橋さんのお店には僕も通っています!
西村:
そうなんですか!
いやぁ、高知ってやっぱり狭いですね、悪いことできないです(笑
大山:
本当にそうですよね(笑
話を作品に戻しますが、撮影中のアクシデントや苦労したことはありますか?
西村:
そうですね。
アクシデントといえばクランクインしてとにかく台風が二回も来たことですね。
なんせ普通は、一ヶ月半くらいで撮影をするところをスケジュールの兼ね合いもあって二週間で撮ることになってたんです。
なのに撮影中毎週。二回も台風が来ましたから。
順撮りもあるし、出演者や関係者の方のスケジュールもタイトだというのに
台風のせいで撮休にもなってしまったりしたので。
そのせいでスタッフさんも非常にタイトなスケジュールでの撮影になったんですが、
主演をさせていただいた僕も出番が多いので、撮影中はもう一日2~3時間しか寝られないことがほとんどでした。
それと、苦労したのは幡多弁ですね。土佐弁とはイントネーションも違っているんですが、どことなく標準語にも近くて。
僕の場合は、標準語の喋りに幡多弁の方言を重ねていくかたちで覚えました。
いやぁ、でも本当に難しかった!
大山:
役作りについて苦労した点はありますか?
西村:
自転車、ロードバイクを乗りこなす練習ですね。
とくにビンディングシューズに慣れることと、身体づくりも大変でした。
役作りについては僕に結構近い役をつくってくれてはいたんですが、心情を出すシーンが多く、どちらかと言えば心に抱えているものを出しきれない微妙なニュアンスのシーンが多かったですね。
僕が演じた晃は親との葛藤があって家出をして東京で役者をしてたんだけど、成功できずに四万十へ帰ってきたカッコ悪さもあるし、本当はワーってはっちゃけたい気持ちもあったりはするんだけど、
地元のヤツはちょっとテレビに出てたこともあるからすごいすごいと言ってくれる。
けど本人はそんなのは全然すごいことじゃないよって言いたいけど言えないという歯がゆさもある・・・という複雑に揺れる心情を表現するのが難しかったですね。
そういうのもあって撮影に入るまでは不安が多かったんですが、撮り終えて内容を観てみると、すごくいい作品に仕上がったと実感しました。
大山:
なるほど。
西村:
でも、大変で過酷ではありましたけど、充実して楽しく撮影させて頂きました。
何と言っても四万十は自然が豊かで食べ物も美味しいですし。
撮影もちょうど10月で気候も良くて山の幸、海の幸と美味しいものが揃う時期じゃないですか。
人柄もよくって高知市内の人柄とまた違った人懐っこさがあって。
先ほどお話したとおり台風のせいで、撮影中は曇りの日が多かったんですが、それでも四万十のきれいな風景は収められていますので、その辺もじっくり観て楽しんで頂けると思います!
大山:
そうなんですね!
話を聞いているだけでも観たくなってきました。上映予定についてお伺いしても?
西村:
はい。
まずはTOHOシネマズ高知で9月6日に限定で公開予定です。
チケットはドリパスというサイトから購入可能で残り100枚を切っているので、まだの方はお早めにお買い求めください。
会員登録が少し手間ですが、宜しくお願いします!
あ、すみません。この場を借りて宣伝しちゃいました。
大山:
いえいえ、どんどん宣伝してください!
じつは僕も買わせていただいたんですが、多分買ったの一番最初です(笑
西村:
そうなんですか!それは嬉しいです。
でも本当に少しでも多くの人に観てもらいたいですね。
まず高知で盛り上がりをつくってそこから全国各地で上映されるようにしていきたいです。
沖縄の映画祭でやった時もそうですし、海外で上映した時もすごく評判が良かったので、作品に関してはすごく自信があります
大山:
海外というとカンヌでしょうか?
西村:
そうです!
カンヌ・フィルム・マーケットに出展、上映してきたんですが、観ていただいた方にすごく絶賛して頂いて。
海外のバイヤーさんは普通、観始めても10分かそこらで出ちゃうらしいんです。
でも、僕らの作品は最後までちゃんと観て頂くことができて。
上映中も笑うシーンではみんなが笑って泣けるシーンでは涙ぐんでもらって。
言葉が通じなくても感情表現がしっかりできればちゃんと伝わるんだな、とすごく自信につながりましたね。
日本の一田舎で撮った地域作品が海外に行ったのは初めてのことらしいんです。
大山:
おぉ!そうなんですか!
西村:
はい。おまけにこれで海外の上映が決まればまさに快挙になると。
大山:
おぉ。なんか市場を切り開いていくみたいな感じですね。
西村:
そうですね。
僕らも高知から飛び越えて日本も飛び越え、カンヌに行って世界中のバイヤーさんからうちの国で上映して欲しいというお声も沢山頂きました。
海外の映画市場は本当に実力主義で、作品に対してイエス・ノーがはっきりしているんですが、そんな中で評価してもらえたことはとても嬉しいです。
次作品作ったらまた絶対やってやろうという気持ちにもさせてくれますね。
大山:
それを聞いてしまうと上映されるのが今から楽しみで仕方ないです!
西村:
ありがとうございます!
本当に面白い作品に仕上がっていますので、期待して待っていてください!
大山:
ところで、今回よさこい祭りも踊られているわけなんですが、HOMEさんで踊られるきっかけというのは?
西村:
HOMEは今年で5年目になるチームなんですが、その当初から知っていたチームということもありますし、応援していたチームで今回お誘いいただいたので踊ることになりました。
うちの姉もスッタフをしていますし。甥っ子と姪っ子も参加しています。
大山:
ということはご家族で参加みたいな感じですね。
西村:
そうですね!それに、幼馴染のヒロ(カットサロンswellの高橋さん)とも20年ぶりによさこいで共演できていますし、高知の夏を満喫させて頂いています!
大山:
ご家族や幼馴染とよさこい、素敵ですね!思いきり楽しんでください!
ありがとうございました!
西村:
こちらこそ、ありがとうございました!
取材させていただいたのはよさこい祭り本祭二日目。
二日間ご家族や友人、幼馴染の方とよさこいを満喫された様子の西村さん。
その様子を幼馴染の高橋さんが送ってくれましたので、
「ZEYO」スタッフが撮影した画像と併せて掲載させて頂きます。
そんな西村さんが主演を演じられている映画
あらうんど四万十~カールニカーラン~
本作品のあらすじとトレイラーをご紹介します!
高校時代、所属する陸上部駅伝競技の主要メンバーだった晃、タケシ、ヤス、シュンの仲良し4人組は、常にまわりから一目置かれる存在だった。
しかし、卒業後は努力を怠り、パッとしない日々。気が付けば40歳が目前に迫ってきていた。
役者として成功する夢を諦め帰郷した晃を迎え、行きつけの居酒屋で、かつてのように語らう4人。
あらためて思い返すと、駅伝以外に何かをやり遂げた経験がない。いつしか人生全般、逃げ癖がついていた。
口をついで出た言葉は、俺たち昔は輝いていたな――。
意気消沈するなか、思いついたのが、元マネージャーに誘われていたロードレースへの参加だった。
「いい所見せて、俺たちはまだ終わってないって証明しようや」
かくしてアラフォー4人の、挑戦が始まった。
笑いあり、涙ありの心温まる作品です!
高知公演は終了してしまいましたが、10月15日の木曜日にはTOHOシネマズ新宿での上映が決定(こちらはチケット完売)!
次回は11月2日(月)には19時よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズでの公開が決定致しました!
公開はこの日限り・・・チケットが100枚以上売れると公開が決定するチャレンジ制なので、
観たいという方はご友人、お知り合いをお誘いの上お早めにご購入ください!