どうも、寒さに弱く早々に厚着で着ぶくれした山中です。
高知駅からJR土讃線に揺られ、西へ二駅行きますと「円行寺口」という駅があります。
実際には、円行寺というお寺は戦国時代に本尊を残して焼失してしまい現存はしておりませんが、今でもその名で呼ばれる地区へ行くための道の入り口となっております。
今回はさすがにそこまでは行きませんが、駅の東を南北に延びる道を円行寺方面に向けて北上していきます。
駅を出てすぐのところから、北向きの道沿いが万々(まま)商店街となります。
その商店街を、歩いて10分ほどでしょうか。
左手に、ひときわ背の高い木に隠れそうな看板が見えてきます。
高知市 中万々・ゆたか
ここが今回の目的地、うどん処「ゆたか」です。
商店街に面しながらも少し奥まった入口は、落ち着いたたたずまいを見せます。
入口の右にある窓からは、時間によってはご主人さんが麺を打ったり切ったりしているのが外側からも伺えます。
店内はカウンター席と座敷、それに写真のようなBOX席となっていて、30人ほどは入れるでしょうか。
店員さんもとても愛想がよく、親しみの持てる雰囲気の店内です。
うどん屋の定番ともいえるおでんも、入口のすぐ横に。
また、お寿司やおにぎりなどのご飯ものも、おでんの向こうに見えるガラスケースに用意されています。
写真ではお客さんいませんが、僕が早くに行ったのでまだお客さんが少なかっただけで、うどんを食べ始めたらすぐに店内はいっぱいになりました。
こちらが「めにゅう」でございます。
価格も全体的にお手頃感。
いつもここへ来ると冷ぶっかけを注文していますが、今回はちょっと趣向を変えて今まで注文したことなかった「おばけ」を冷の大盛りで注文してみました。
ファーストインプレッションとしては・・・
「お揚げさん、でかっ!?」
思わず、お揚げさんをめくってうどんの存在を確認。
あ、よかった。ちゃんとうどんがある(笑)
うどんは細めで、讃岐うどんに比べると少し柔らかい、もちもちとした食感。
つゆも甘めであっさりとしていて、とても食べやすいです。
またこのお揚げさんにもいい感じに味が染みていて、食べ応えがありますよ。
以前ご紹介した土佐山田のまるしんのうどんと同様、毎日食べても飽きの来ない、また食べに来たくなる味です。
近くに寄られた際は、ぜひ一度ご賞味あれ。
というわけで今回も、ごちそうさまでした!!
ちなみに以下余談
円行寺は奈良時代に建立されたといわれる天台宗の寺院。
戦国時代の土佐の大豪族であった本山氏が家運繁栄を祈願して田畑などを寄贈するなどした、とても立派な寺院であった。
その本山氏が周囲におかしなことが起こり始めたため円行寺の僧に祈祷をさせたところ、突如現れた怪しいネズミが壇上の灯りの火をしっぽにつけてそのまま天井まで駆け上がり炎上、焼失したとされている。
この不吉な出来事から本山氏の衰退がはじまり、のちに長宗我部氏によって追い出されることとなった。
(円行寺の薬師堂 -高知市広報「あかるいまち」2000年6月号より- から要約)
とあるように、結構高知の歴史に深くかかわりのある場所なんですよね。
前記の通り本尊は残っているらしいですので、こちらもぜひ訪れたいとこです。
住所 | 高知市中万々72-14 |
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電話番号 | 088-822-2616 |
営業時間 | 11:00~15:00 麺が売り切れ次第終了 |
定休日 | 毎週水曜日 |